スリランカの観光で多くの方が訪れる世界遺産都市キャンディ。
スリランカ仏教の聖地・シンハラ人の最後の王朝であることから、仏歯寺と王宮建築物が「聖地キャンディ」として世界文化遺産に登録されています。キャンディは一日でも十分観光できる小さな街です。
今回はそんなキャンディへの行き方、観光スポット、おすすめのお店をご紹介していきます!
キャンディの基本情報

キャンディは、スリランカ中部州の州都。
コロンボから車やバスで3‐4時間程の場所にあります。標高465メートルの高地にある街で、人口約12万人です。
シンハラ人のキャンディ王国の最後の都であり、現在でもスリランカ中部における中心的な都市である。キャンディとはシンハラ語で山を意味する「カンダ」が転じた呼称であり、別称としてマハー・ヌワラとも呼ばれています。
キャンディへの行き方
コロンボからキャンディへ向かう場合方法は3通りあると思います。
鉄道、バス、タクシー。今回は鉄道、バスでの行き方を解説。
鉄道を使った行き方
所要時間は2時間半~3時間ほど。
コロンボの「フォート駅」で乗車し、「キャンディ駅」で下車します。
朝早くの鉄道に乗る事をおすすめします。
朝一の列車だと座れる確率が上がるのと、遅延の可能性も低い。
スリランカの列車は時間が遅くなるにつれ、どんどん全体的に遅延していきます。
バスを使った行き方
所要時間は3~4時間ほど。
コロンボのバス停は鉄道駅である「コロンボ・フォート駅」から東へ7分ほど歩くと「Bastian Mawatha Bus Station」というバスターミナルがあります。
3番乗り場からキャンディ行きのバスを探しましょう。
スリランカのバスは2人体制で、運転手と添乗員がいます。
ですがどちらも私服で見分けがつかないので、バスのそばにいる人にキャンディ行きか聞いてみましょう。
・バスは2種類あります
鈍行バス(エアコンなし、多くのバス停に止まるので時間がかかる)
快速バス(エアコンあり、止まるバス停が少ないので早く到着する)
どちらも200円ほどしか料金も変わらないので、快速バスをおすすめします。
「ac付きのキャンディ行バスはあるかと」聞くと教えてくれます。
鉄道の方が乗車時間は短いのですが、本数が1~2時間おきにしかないので気を付けましょう。
バスは安くコストパフォーマンス抜群ですが、席が埋まり次第発車することが多いため、出発までに時間がかかる場合があります。
キャンディへ向かう鉄道・バスはいずれも人気路線で乗客が多く、混雑するので座れない可能性があります。
私はコロンボからシギリヤ、そしてシギリヤからキャンディに向かいました。
その時のバス停、バスの雰囲気、乗車方法の情報ものせてあるのでよかったら参考にしてください。合わせて読まれている記事。
キャンディってどんな場所?



スリランカ第二の都市ということもあり、街の通りには多くの店が並びます。
キャンディはスリランカで第二の都市ですが、キャンディは1日もあれば観光スポットを回れるほど小さな街です。
初めて訪れる場合、ホテルは湖付近でとることをオススメします。
中心地は湖と仏歯寺近辺になり、中心地を離れていくにつれどんどんローカルな雰囲気が出てきます。
キャンディの動画
キャンデイの紹介動画もあるので、動画で見たい方はこちら。
キャンディのオススメ観光スポットは?
キャンデぃの主な観光スポットは4か所
- ダラダー・マーリガーワ寺院 別名 仏歯寺(世界遺産)
- キャンディ湖(世界遺産)
- マーケット(街中)
- ペラデニヤ植物園(郊外)
1.ダラダー・マーリガーワ寺院 仏歯寺(世界遺産)



キャンディ一番の定番スポットといえば世界遺産の仏歯寺。
ブッダの歯が納められており、多くの仏教徒がお祈りに訪れます。
観光客も参拝することができ、毎日3回プジャーというお祈りの時間には仏歯の納められた金色の舎利容器を拝むことができます。(歯の実物を見ることはできません)
仏歯の歴史
仏の歯元々はインドにありました。
4世紀にインドのカリンガ王国の王が戦争を起こした敵国から仏歯を守るため、スリランカのシンハラ王朝、アヌラーダプラにもたらされたと言われます。
仏歯の保護は王権の責任。ゆえに仏歯は王都の遷移と共に移動をし、仏歯寺は移動のたびに王の住居近くに建てられました。
現在は、シンハラ王朝最後の王国の旧王都、キャンディの仏歯寺に安置されています。
観光客は本殿の扉の奥をちゃんと見ることはできません。
扉の奥を見る列に入るには、肉を食べない等長い月日をかけて体を清める必要があるからです。
一般の人は後ろから祭壇にお供え物を置いてお祈りをします。
ブージャの時間でお供え物が違い、朝はミルクライス、昼はカレーライス、夜は飲み物が供えられます。
寺院の敷地は広く、仏教の原点、仏陀の輪廻が絵で描かれている仏歯伝承の歴史を描いた絵画が飾られているコーナーがあるなど、寺院内も敷地内も見所満載です。
【基本情報】
【入場料】1500ルピー(860円、入り口の自動販売機で購入)
【開館時間】5:30 ~ 20:00
【ブージャの時間】 5:30、 9:30、18:30
googlemap url:https://maps.app.goo.gl/8NeYKSsfUKJYWXUE9
2.キャンディ湖(世界遺産)



キャンディ湖は19世紀初めに、キャンディ王朝最後のスリー・ウィクラマ・ラジャシンハ王により12年かけて作られました人工的な湖です。
水を安定供給できるために作られたものです。
大きな湖で、キャンディを観光する際には必ず目に入ってきます。
湖の中央には小さな島があり、当時は王宮からトンネルで行くことができ、王のハーレムになっていたそうです。
イギリス占領下においては軍倉庫としても使われていました。
湖では魚や色々な種類の鳥、猿や水オオトカゲまで見かけます。
湖の畔を歩くと日影が多く、風が涼しく心地良いのでおすすめ。
また夕暮れ時には、湖に浮かぶ島や湖面を照らす夕陽がとても美しいです。
だいたい45分もあれば湖を歩いて一周できます。
3.Kandy Municipal Central Market



街中を歩いていると強めのにおいが漂ってきたので、怖いもの見たさで覗いたら有名な市場でした。
鮮魚や生肉を扱っているので、においが苦手な方もいると思いますが、ここは地元の生活を見られる市場。
東南アジア特有の、庶民の市場。野菜、果物、生肉、鮮魚、干し魚、菓子、服や雑貨など様々な業者が大声で客寄せをしています。
スリもいるそうなので、荷物にはご注意を。
朝に行くと活気があります。
【基本情報】
【開館時間】7:00 ~ 21:00 年中無休
googlemap url:https://maps.app.goo.gl/SeR2JrfAwZxuzG3F6
4.ペラデニア植物園(郊外)



ペラデニヤ植物園(英語: Peradeniya Botanical Garden)
ここは14世紀にパラークラマ・バーフ1世が王妃のために作った庭園。
1821年、イギリス占領下に現在の植物園として開園されました。
園内には4000種類以上の植物があり、著名人による植樹としてエドワード7世などによるものがあります。
園内はかなり広く、日本とは気候も違うので、日本では見られない植物が多いのも見ていて興味深く楽しいのでおすすめです。
キャンディの町からバスで10分ほどでつきます。
【基本情報】
【入場料】3000ルピー
【開館時間】7:30 ~ 18:00 年中無休
googlemap url:https://maps.app.goo.gl/To2mmrxxwAGoom7X6
おすすめレストランとカフェ
ここでは私が行ったキャンディでおすすめのカフェやレストランをご紹介していきます。
Cafe Nuwara



こちらは湖から歩いて5分ほどの場所にあるカフェレストラン。
カフェというよりはレストランといった印象でした。
内装は白を基調としたヨーロッパ建築でとてもオシャレ。
ローカル店よりは高めの値段設定ですが、一人1000円以内に収まるくらいでした。
洋食、ローカル料理どちらもあります。
googlemap url:https://maps.app.goo.gl/6KBPwJnsASgwkb9a6
Buono



Buonoカフェ
ここは朝食がてら寄ったカフェ。
湖から徒歩3分と立地もよく、内装が古いながらオシャレな場所。
サンドイッチもそうですが、添えてあった揚げたバナナもとてもおいしかったです。
朝食や、散歩のついでに寄るのに丁度よいお店です。
googlemap url:https://maps.app.goo.gl/5snd9A1CxkeFJscf9
Department of Coffee



エアコンもよく効いている古い倉庫のような作りを活かいしカフェ。
コーヒーもフレンチトーストも文句なく美味しかった場所。
特にパソコンで仕事をしたい方におすすめな落ち着いた空間です。
wifiも安定しています。
なかなかスリランカには落ち着いてパソコン作業のできるカフェがないのですが、
ここはとても集中して作業できる貴重な場所でした。
googlemap url:https://maps.app.goo.gl/a5s7EhCY8FDNUqZE6
The Trees Kandy



コチラもホテルのwifiが不安定で困っていた時に見つけたカフェ。
高級ホテルのカフェスペースですが、コーヒーの値段は手ごろです。
バルコニースペースからキャンディの湖が一望できるので、きれいな場所でキャンディの湖と写真が撮りたい女性にはおすすめの場所です。
ホテルのカフェだけあって、サービスは充実しています。ここはカフェとしてマップにのっていないので、ホテル名で検索したら出ます。
googlemap url:https://maps.app.goo.gl/2U9meng2dSwdETADA
Island Cream



ジェーラ―ト屋のアイランドクリーム。
2階席はバリ風のかわいい内装。
エアコンも聞いていて涼しいので、暑い日の一休みに最適な場所です。
中心地にあり、こちらは湖から5分ほどの距離。
スタッフの方も陽気で親切です。
googlemap url: https://maps.app.goo.gl/2StjwsAMk87yMMfc7
その他おすすめスポット
キャンディ・シティ・センター



スリランカではあまり見かけない大型ショッピングセンターです。
買い物、レストランスペース、スーパーなどなんでも揃っています。
私は朝はホテルで果物やトマトを食べるくらいが丁度よいので、こちらの地下のスーパーでよく果物や野菜を買っていました。
その他紅茶や雑貨などのお土産を購入できるお店もあります。
googlemap url:https://maps.app.goo.gl/iN5QLjwUDgEoZ1679
まとめ
キャンディは第2の都市ですが、町の見どころ自体はそれ程多くはありません。
観光にしてもおそらくメインは仏歯寺とキャンディ湖になると思います。
もしそのどちらとも興味があまりない方はキャンディは飛ばしてもいいかもしれません。
移動の中継地点にもなっているのでキャンディで少し疲れをとりがてら観光するといったスタンスが丁度よい場所だと個人的には感じました。
標高も高く、気候も良いし、のんびりスリランカを周る予定の私にはとても過ごしやすい場所でしたが、あまり旅行の日数がない方には少し物足りない場所かもしれません。
個人的にスリランカでもう一度行きたいなと感じた場所はシギリヤ、エッラ、ヒッカドゥアなどの海辺の町です。
以上がキャンディの紹介ブログになります!
少しでも皆さんの旅行の参考になれば幸いです。それではみなさん良い旅を!
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